WorkSpacesをWindows、Mac、Chrome OSで1年使った感想
Amazon WorkSpacesにはクライアントアプリが用意されています。
クライアントアプリは様々なOSに対応しているので、会社支給のPCはWindowsで自宅はMac、というケースでどちらからも接続可能です。
Amazon WorkSpaces Client Download
私も過去に使っていたことがあります。
会社支給のPCがWindows(時々Chromebook)、自宅はMacという環境で、Windows環境のWorkSpacesに接続して使っていました。
使用した期間はWindows版とMac版が1年くらい、ChromeOS版が3ヶ月くらいです。
WorkSpacesそのものの制限については以下が簡潔で分かりやすいです。
Windows版
最も安定したバージョンです。RDPしている感覚とほぼ同じなので、初めて使った時は驚きました。
まあさすがにRDPと比べると若干の遅延はありますが、業務用途なら全く気になりません。
ということで、Windows版を使う分には何ら不満を覚えないと思います。(正直書くことがないレベル)
Mac版
- キー入力に難あり
Windowsキーボードを接続していてもWindowsキーが使えない(※)など、キー入力に難があります。
WorkSpaces内でExcelを使っている時にCtrl+矢印キーで選択セルを飛ばせない症状にも遭遇しました。
私が感じた不満点はこれくらいくらいでしたが、他にも不満を抱える箇所が出てくるかもしれません。
ちなみにクライアントアプリを通してキーが変換されているようなので、Karabiner-Elementsのようなアプリを使ってMac側でキーをハックしても対処不可です。
※Windowsキーに関しては何とかしている方もいらっしゃいました。
とはいえ、これら以外はWindows版と同じです。
普段使いには問題なく使用できました。
不満を覚える箇所はあるものの、業務を遂行する上で大きな支障はありません。
Chrome OS版
- キー入力に難あり
- マルチディスプレイ不可
Windowsキーボードを接続していてもWindowsキーが使えないのはMac版と同じ。
ただExcelの件はChrome OS版では起きませんでした。
しかし、Mac版とは別ベクトルでキー入力に難があります。
何かの拍子に特定のキーが押されっぱなしになることがあり、メモ帳を開くと「kkkkkkkkkkkkkkkkkkkkkk」みたいな感じになります。
Ctrl、Shift、Alt辺りでそうなると挙動がおかしくなって最悪です。
経験上、キーボードの何らかのキーを同時押ししたタイミングで発症する確率が高かったです。
そういった時は、また別の何らかのキーを(特にCtrl、Shift、Alt辺りのキーと一緒に)同時押しすると直ります。
この辺は正直よく分からず。直らないことも大いにあります。何度か試してみてください
頻度は2日に1回起こるか起こらないかくらい。
他のChromebook所有者でも発生していたので、クライアントアプリ側のバグだと思っています。
十分ストレスになるので、人によっては耐えがたいかもしれません。
また、個人的にはマルチディスプレイ不可も痛かったです。
会社で導入を検討するためにWindowsで試用していたのですが、運用開始後にChromebookから使ってみたらマルチディスプレイに対応していないことに気づき、落胆したことがあります。
Chrome OS版は発展途上感があって使いづらかったですね。
ChromebookからWorkSpacesを使いたいニーズは少ないでしょうし、仕方がないと納得できる所もあります。
まとめ
- Windows版は神
- Mac版はちょっと使いづらいけど普通に使える
- Chrome OS版は普段使いにはちょっとキツい
という感じです。
WorkSpacesそのものはすごくいいサービスですし、ご時世的にリモートワークにせざるを得ない局面もあると思いますので、実際には上手く付き合いながら使うことになるでしょう。
幸い、クライアントアプリも含めてWorkSpacesは定期的にアップデートされています。
私がここで挙げた不満点もそのうち改善されるかもしれません。