マジックパットを使った疑似電動サンダー(要電動ドライバー)
木材を想定より大きく切り出してしまったので調節したかったんですが、ノコを使うほどでもなく……やすりやサンドペーパー(紙やすり)でちまちま削っていて、気が遠くなったことがありました。こんな経験がある方、いるのではないでしょうか(いますよね?)。
電動サンダーがあればすぐに終わる作業ですが、使用頻度が高いわけでもないので購入をためらっていました。
何かいい案はないものでしょうか。
「マジックパット」という選択肢
マジックパットとは、円盤にマジックテープがついている先端工具です。これに同じくマジックテープが付いているサンドペーパーを取り付ければいいのです。電動ドライバーを所持している方ならマジックパットとサンドペーパーを取り付けることで疑似電動サンダーを作れます。
というわけで、必要なものは下記の3つです。
- 電動ドライバー
- 六角軸マジックパット
- マジックテープ付きサンドペーパー
電動ドライバーは所持している前提で話を進めます。
六角軸マジックパットは安くて大体600円~1200円ほどでした。マジックパットによっては専用に形取られたサンドペーパーもあるようですが、中には高いものもあり、「SK11」では6枚で1000円ほどしました。
形取られていない通常のマジックテープ付きのサンドペーパーを自分で切って使えばもっと安くできるでしょう。
結論から言うと恐らくそれがベストだろうと思うのですが、今回はあえて普通のサンドペーパーに100均の両面テープ付きマジックテープを取り付けてみました。
普通のサンドペーパーをマジックテープ付きに変える
まずはマジックパットを組み立てます(簡単です)。マジックパットはドーナツ状にマジックテープが取り付けられているので、サンドペーパー側でもそれに沿って貼り付けましょう。
気を付けることは、マジックパット側に使用されているマジックテープはフック(硬い方)なので、サンドペーパー側に貼り付けるマジックテープはループ(柔らかい方)であることでしょうか。
雑に作りましたが、塗装前や仕上げのサンディングには実用に耐えうる品です。はさみだけで簡単に作れるので、わざわざ専用のサンドペーパーを買わなくてもいいでしょう。
ただし、1つ注意が必要です。
上記は板の側面の狭い面積をサンディングした場合の写真です。マジックテープの接着面がくっきり浮き出ています。これはその部分だけ板と接触しやすいからであり、板の表や裏など面積の広い面でサンディングした場合はサンドペーパー全体を押し付けて作業することになるので、もう少しマシになりますが、使いやすいものではありません。
今回のように自作する場合は、もっとぎっしりとマジックテープを貼り付ける必要があるのですね。
また、そうしないとマジックテープの有無によって起こる凸凹からサンドペーパーが破れやすくなったりもします。
市販品のマジックテープ付きサンドペーパーであればこのような事態は起こらないと思われるので、正直言って自作はおすすめできない結果となりました。
ちなみに、切り出して使う場合は必ず1枚でマジックパットに合った大きさのサンドペーパーを作ってください。初めの写真に写っていた長方形のサンドペーパーはたまたま手元にあったもので、2枚に切り分けて貼って使ってみたところ、すぐにへたれてしまいました。切れ目があるとダメですね。
電動サンダーも視野に入れる
軽いDIYレベルであれば電動サンダーを買わずとも十分だと感じましたが、がっつりサンディングを行うのであれば電動サンダーを購入した方がいいでしょう。
「EDS-100」であればサンドペーパー込みでも2000円半ばで購入できます。
マジックパットとサンドペーパーの組み合わせでも1000円~2000円くらいにはなってしまうので、あくまでサンディングが目的であればそちらがいいでしょう。
ところで、マジックパットはサンドペーパー以外にもスポンジなどを取り付けることで、ポリッシャーとして清掃に用いたりもできます。調べるまで存在を知りませんでしたが、なかなかの便利グッズですね。
補足追記 (2021年)
この記事は、学生時代に運営していたブログの記事を書き直したものです。
当時ブログで初めて書いた記事だったのですが、ふと移行時に見てみたらアクセス数が一番多くて驚きました。
サンディングには皆さん苦労されているようですね。
軽いものなら問題ないのですが、素手だとサンドペーパーが摩擦熱でものすごく熱くなるので火傷しそうになります。しかも作業量が多いと疲れる。
がっつりやる方は何かしらの道具の購入をお勧めします。