外付けHDDを放熱性重視でアルミケースに入れた

既に10年目に突入したノートPC。120GBしかないHDDの空き容量がいよいよ1GBを下回ったので、外付けHDDを買うことにしたんです。

限界ギリギリの空き容量
この今にも死にそうな赤いメーター、初めて見た時は戦慄モノでした

購入したHDDはこれから買う新しいPCでの使用と安さを考えて1TBにしました。今時少ないくらいの容量ですが、120GBで戦っていた人種には全能感に浸れるような容量です。

今回購入したHDDは「HTS721010A9E630」です。「2.5インチ」「1TB」「7200rpm」「32MBキャッシュ」という特徴を持つHDDで、信頼性が高いと言われるHGST製です。実はI-O DATAの外付けHDD(中身はSeagate)を過去に買ったことがあるんですが、すぐに壊れちゃったんですよね……。
ケースにHDDがついてるものを買ってもよかったんですが、目的の条件を満たすケースを購入しようとしたらこの選択が安く仕上がりました。HDDも好きなものを選べますしね。

目次

ちょっとこだわったアルミケース

さて、本題です。

アルミケース

今回購入したケースはTranscend製の「TS0GSJ25S3」で、9.5mm厚までのHDD/SSDを格納できます。USB 3.0対応かつUASP対応なので仮にSSDでも性能を引き出してくれるはずです。近い将来、HDDはSSDに置き換わると推測した上の選択です。

選んだHDDの回転数が7200rpmなのはアルミケースなら回転数が多いせいで発生する熱も逃がしてくれるだろうと考えたからですが、残念ながら使用中のPCはUSB 3.0に対応しておらず、OSはVistaなのでUASPにも対応しておりません。7200rpmの性能を引き出せず、よって熱も大して発生しないでしょう。PC買い替える予定だからいいもん。

放熱性を向上させる

放熱性を謳うアルミケースは結構あるんですがHDDとアルミが接触してくれるタイプは少ないんですよね。接触しなければHDD本体が持つ熱を効率的に逃がせないはずなので、言うほどの効果はなさそうです。このケースも例外ではなく、ケース上部にスポンジが貼られていました。

アルミケースの中身
余計なものはなくほぼアルミ。分かりづらいですが、手前と奥にスポンジがあります

しかしながらこのケースは側面の黒い部分以外がアルミなので、放熱性は高いと見受けられます。外気に当たる面積が大きいほど冷えやすいので、ケースを浮かせたりすれば効果は抜群です。

でも、せっかくなのでケース上部のスポンジを取っちゃいました。

ケースには2年保証があるらしく、当然ながら保証は切れるものと思われますので、よい子は動作確認を取ってから作業しましょう。

スポンジを除去
スポンジ、死す

ケース上部に接触させるため、アルミホイルでアルミ板を作り、それを敷いて少し浮かせます。アルミ板でなくともいい気はしますが、簡単なので。

アルミホイルを挟む
反対側も同じように浮かせましょう

あまりに厚く作りすぎるとHDDとSATAコネクタがケース内で圧迫されてしまい、動作に悪影響を及ぼす可能性があることに注意です。
あとは基盤の通電部分とアルミ板を接触させないことでしょうか。

耐久性を向上させる

当然ながらスポンジには存在意義があったはずです。内部の仕組みには詳しくありませんが、HDDは振動に弱く、自身が発生させている振動で自身に悪影響を及ぼすことがあり、それを緩和させるためにスポンジとHDDを接触させているのではないかと推測します。

その意思は汲み取って然るべきです。ということで、ダイソーの衝撃吸収パッドを敷きました。

  • HDD本体が発する振動や外部の衝撃を吸収する
  • 粘着するので触ってもズレない
  • 浮くと空気が通るので冷えやすくなる

三段構えの効果が見込めます。

アルミケースに防振パッド
丸いパッドを4等分してます。たまたま手元にあったのが丸かっただけで意味はありません

設置

アルミケースに防振パッド
ちゃんと浮いてます
HDDのアルミケース
なんとなくメガネを置いてみました

気を付けるべきことは、直射日光が当たらず、結露や湿気の心配がなさそうな場所に設置することでしょうか。見落としがちですが、HDDに限らず精密機器には厳禁ですね。

実際に使用

まずはフォーマットです。Macでの利用も考えてファイルシステムはexFATにしました。
NTFSでフォーマットしてからexFATで再度フォーマットする必要があるようなので、exFATに変換する際にはクイックフォーマットで済ませました。通常のフォーマットは続けざまの作業なら1度行えば十分でしょう。

CrystalDeskInfoでHDDの温度チェック
フォーマット中。1時間経過

室温は23~24度程度で、フォーマット中の温度は40度前後で安定していました。
14~15時間で終わりましたが、内蔵HDD(SATA直挿し)やUSB 3.0の恩恵を受けていればもっと速く終わったりするんですかね?
1TBですらこれほどかかるとは。

ちなみにアイドル時は30度前後に落ち着いていました。ちょうどいい温度ですが、USB 3.0とUASPが効いた環境ならもう少し上がるでしょうね。

ここまでしておいてあっさり死んだら泣けてきますね……。
色々話をしてきましたが、HDDの故障は運がほぼ占めていると考えています。Googleなどの巨大なデータセンターを持つ企業が統計を取っていたりするので、気になる方は調べてみるといいでしょう。

深く気にするテーマではないのかもしれませんが、参考までに。

補足追記 (2021年)

この記事は、学生時代に運営していたブログの記事を書き直したものです。

この記事を書いたのは2016年くらいでしたが、2021年現在もこのアルミケースは動いています。
対して、別途購入したSSD用を入れたよくわからないメーカーのケースはコントローラが逝ってしまいました。
やっぱりTranscend製は信頼性が高いのかも。

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